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突然決まったタイへの海外赴任。赴任の辞令が出てから出国までの期間は、3〜6ヶ月である事が多いです。この間に赴任をする為の準備をしなければいけません。
- どのような準備をすれば良いのかわからない
- 何から準備すれば良いのかわからない
初めて海外赴任をする人にとっては、何もかもが経験のない事ばかりです。どうすれば良いのかわからずこのような不安、悩みを持つ人もいるのではないでしょうか。
ただタイで生活するための荷物を準備するだけであればすぐに終わらせることが出来ます。しかし、実際にはそれ以外にもやらなければいけない事が沢山あります。どんな選択、準備をするかによって赴任中にかかる日本での固定費の金額が変わります。
海外赴任の任期は、3〜5年が一般的です。仮に月の固定費が1万円だった場合、5年となれば60万円と大きな金額になります。
この記事では、赴任中でも発生する日本での固定費にはどのようなものがあるのか、またそれらを削減する為の方法についても紹介します。それらを織り込みながら効率的に海外赴任の準備を進めていく手順を解説していきます。
僕自身は、持ち家と車を売却してローンが全くない状態でタイに赴任。
赴任中に貰える給料を全てタイでの生活費に充てる事が出来て、とても豊かで充実したタイ生活になったよ。
この記事を読むことで、赴任中に日本で発生する固定費を減らしたうえで最短で3ヶ月という短い期間内に準備を終わらせる方法がわかります。
最短で3ヶ月という決められた期間内で効率的な準備を進めるためには、優先順位を決めることとスケジュール管理が鍵となります。やらなければいけないことを最初にしっかりと把握して計画的に準備を進めていきましょう。
赴任中にも発生する固定費の主な例
海外赴任で日本にいない状態でも、状況によっては固定費がかかり続ける事があります。以下はそのような固定費の例です。
- 車のローン・維持費
- 家のローン・維持費
- スマホ代
- 各種サブスク料金
- 電気・ガス・水道・インターネットなどの公共料金 など
解約するだけで支払いの必要がなくなるものもありますが、単純にはいかない料金もあります。それぞれ解説していきます。
車のローン・維持費
車を日本で保持したまま海外へ赴任する場合は、その車を所有するための維持費やローンが残っている場合はローンの支払いを継続的に支払う必要があります。『一時抹消登録』をする事で自動車税がかからなくなります。ただし、再登録をするまで公道を走る事が出来ません。
『一時抹消登録』をすると、一時帰国の際などには車を使えないから注意しよう。
出国前に車を売却してしまう事で、赴任中に発生する固定費を削減する事が出来ます。売却金額によってはローンを完済出来ず、残ったローンは赴任中の支払いとして残ります。ただし、大部分の返済を完了することができるのでかなり楽になります。
>>海外赴任の際に車は保持?売却?それぞれのメリット・デメリットはこちらの記事へ
>>海外赴任で車を売却する際におすすめのサービスについてはこちら
家のローン・維持費
家を保有したまま海外に赴任する場合は、家のローン、維持費を海外にいる間も引き続き払い続ける必要があります。維持費とは固定資産税や修繕費など。固定資産税は海外に住んでいても支払う必要があります。
赴任先での住居の家賃は会社が負担してくれる事が一般的なので、赴任先の家賃と日本での住宅ローンが2重に必要になることはありません。しかし、家を売却することで住宅ローンを完済できればその分費用を赴任先での生活費に充てる事ができるのでかなり生活が楽になります。
>>海外赴任で家を売却する場合のメリット・デメリットについてはコチラ
スマホ代
海外に行ってもスマホは欠かせません。むしろ慣れていない海外だからこそスマホに頼る場面が多くなります。
旅行ではなく長期の赴任となると、タイで使用するスマホのSIMは現地のSIMを契約して使用する方が安く済みます。ただし、日本のWebサービスの2段階認証や一時帰国時の日本でのスマホ利用などを考えると日本での電話番号を保持しておく方が便利です。
大手3大キャリア(SoftBank、au、docomo)のSIMでそのまま番号を保持するとなると、月々の料金はとても高くなってしまいます。出国前に格安SIMを契約する、すでに格安SIMを使っている場合はプランを見直す事で、赴任中のコストを大幅に削減することが出来ます。
各種サブスク料金
今では様々なサブスクのサービスがあります。海外では必要がないサービス、海外では利用できないサービスもあります。1つのサービスの料金は安価でも、複数、長期となるとまとまった金額になりますので、忘れずに解約しておくようにしましょう。
タイでは、AmazonプライムビデオやNetflix、Hulu、AbemaTVなどほぼ全ての日本のサブスクサービスが見れないよ!
タイでも日本のサブスクサービスを使いたい場合は、VPNサーバーを契約することで見ることできるようになるなります。
電気・ガス・水道・インターネット等の公共料金
電気・ガス・水道・インターネットなどの公共料金は、使用していなくても毎月の基本料金が発生します。長期間使用しないのに基本料金を払い続けるのはもったいないです。
賃貸であればよほど解約を忘れることはないですが、持ち家を保持したまま海外へ行く場合は忘れずに解約するようにしましょう。
優先順位を決める
思いつきで準備を進めることはオススメできません。ギリギリになってやらないといけない事を思い出したり、後回しにしていた事が時間がかかることが後からわかったりと、出国までに間に合わなくなってしまう可能性がある為です。
先に準備しなければいけない項目をリストアップして、先にやらなければいけないもの、時間がかかるものをから進めるように、優先順位を決めて仕掛かりましょう。
手続きや準備に時間がかかる事の例
- 家の売却手続き
- 予防接種
- 歯の治療
- 語学学習
これらは手続きや準備に時間がかかる事の例です。
家の売却手続き
家の売却では色々な手続きが必要ですが、何よりも買い手が見つかるまでの待ち時間が長くかかります。また、売却が成立するまでに何人もの購入検討者が内覧に訪れます。その度に時間を空ける必要があるので週末など時間を開けておく必要があります。3ヶ月という短い時間内で売却まで間に合わない事も考えて、あらかじめ出国後は家族などの代理人に引き継げるような準備をしておきましょう。
予防接種
1回の予防接種は病院に行って数時間で終わります。しかし、B型肝炎ワクチンなどワクチンによっては複数回摂取しなければいけないものあり、2回目以降の接種には1ヶ月程度の間隔を空ける必要があります。2回目以降の接種を出国前に済ませたい場合は、早めに1回目の接種に行くようにしましょう。
タイでもワクチンの接種はできるよ。準備期間が3ヶ月しかないと、3回目の接種が必要な場合は間に合わないので、必要な場合はタイで接種するようにしよう。
歯の治療
海外の歯科医での治療費は、日本の歯科医の治療費に比べて高額になる場合が多いです。また、歯科医での治療費は海外保険の対象外となってる事がほとんど。
加入している保険によって限度額や条件が様々ですが、治療後に申請を行うことで治療費の一部が払い戻ししてもらうことも出来ます。ただし、手続きが結構面倒で手間と時間がかかります。
タイに行ってから虫歯になってしまった場合は仕方がないですが、すでに虫歯を放置している状態であれば日本にいる間に歯の治療は済ませておいた方が無難です。
語学学習
タイ、特にバンコクで生活するうえではタイ語や英語が話せなくてもさほど問題はありません。ただし、タイ語や英語が話せることで、よりストレスなく、タイでの生活を楽しむことが出来ます。必須ではありませんが、時間やお金に余裕があるのであれば事前に語学学習をしておくと良いでしょう。
語学はすぐに身に付くものではないよね。出国前から早めに始めて、タイに行った後も継続的に続けるようにしよう。
スケジュールをたてる
辞令が出てから出国までの期間は、3ヶ月〜6ヶ月というのが一般的です。3ヶ月と聞くと長く、まだまだ先の事のように感じますが、実際に準備を進めてみるとあっという間に過ぎてしまいます。毎日の仕事や、プライベートでの用事をこなしながらの準備となるので、準備に使える時間は思っているほどありません。
休みが週2回だとすると、出国までの休日は24日。平日にもできる事を進めながら効率よく準備しないと後半かなりバタバタすることになるよ。
リストアップした項目をいつまでにやるのか、最初にスケジュールを立てるようにしましょう。あとどの程度の準備が残っているのか、それに対して時間はどのくらいあるのかを把握しながら準備を進めるようにしましょう。1ヶ月毎の行動計画、スケジュールを立てることで全体を把握しやすくなります。
>>【出国前のtodoリスト有り】赴任が決まったらやるべき事についてはコチラ
情報収集をする
どのような準備をしなければいけないのか、自分で考えるだけでは限界があります。タイでの生活が始まった後に、『これを準備しておくべきだった』『これは必要なかったな』などと後悔してしまう可能性もあります。
SNSの発達した現代では、既にタイで生活している先輩たちから情報を集めることが出来ます。タイでの生活情報や医療事情、学校の情報などをリサーチ出来ます。独身の人、夫婦二人で生活している人、子供がいる人、様々なタイプのインフルエンサーが情報発信をしているので、自分と近い境遇の人を見つけて参考にしましょう。
3ヶ月で準備を終わらせる為の具体的なスケジュール
家や車のローンなど、赴任期間中も支払いが必要な固定費があります。それらを減らすことができれば、タイでの生活に充てることが出来るお金が増えます。固定費を減らしつつ、3ヶ月で準備を完了させるためのスケジュールの例を解説します。
出国3ヶ月前の準備
赴任が決まったらまずは、まだ時間が残っている内に計画を立てましょう。この時点で、家や車を売るのか残すのかなど、どのような選択をするのかを決めます。選択肢によって準備する内容が変わっていくるのでそれに合わせてスケジュールを組んでいきます。
家の売却の準備
一軒家やマンションを持っている場合、赴任を機にそれらを売却するのか残すのかを選択します。売却を選択した場合は、そのための準備を進めましょう。
>>海外赴任で家を売却する場合のメリット・デメリットについてはコチラ
売却方法としては、不動産会社に相談することで仲介してくれます。そのほかにもインターネットで不動産の査定サービスなどを使うのも良いです。3ヶ月では買い手が見つからない可能性もありますが、委任状などの資料を作ることで家族などに引き継いで代行してもらう事も可能です。
難易度は高いけど、売却、保持以外にも貸し出すという選択肢もあるよ。
ただし、条件の合う借り手を見つけるのが大変だよ。
引越し業者を選定
持ち家を売却する場合や、今住んでいる家が賃貸の場合は赴任中に日本に残す荷物の保管場所を考える必要があります。保管方法としては、以下のような方法があります。
- 実家で保管してもらう
- 知人宅で保管してもらう
- トランクルームで保管する
実家や知人宅で保管してもらう場合は、自宅から保管場所まで引っ越しをしなければいけません。特に新生活が始まる3月ごろは引っ越し業者の予約がいっぱいになります。引越しすることが決まったらなるべく早く引越し業者を選定し、予約をするようにしましょう。
引越し業者の選定には『一括見積もりサービス』を利用すると便利です。
荷物の仕分け
少し早いように感じるかもしれませんが、この頃から徐々に荷物の仕分けをしておくようにしましょう。仕分ける内容として以下の3つで分類します。
- タイに持っていくもの
- タイには持っていかない、日本で保管するもの
- タイでも日本でも使わない不用品
早い段階から仕分け作業を進めておくことで不用品を早めに処分することが出来ます。不用品が減れば全体の荷物の量が減り、その後の準備がやりやすくなります。自分が持っている荷物を把握することが出来るので、買い足しが必要なものなどもわかりやすくなります。
不用品の処分
仕分けして出た不用品を処分します。後回しにせず、早い段階で処分しておくことで、家の中の荷物の量が減り準備の作業がしやすくなります。
荷物が溢れていると、何から手をつけたら良いかわからなくなって手が止まっちゃうよ。
不用品を処分する方法としては、行政のサービスを利用する方法と民間のサービスを利用する方法があります。処分といっても捨てるだけではなく、買取サービスをうまく活用すれば多少の収入を得ることも可能です。売却する場合は捨てる場合に比べて時間と手間がかかることもあるので、早めに済ませるようにしましょう。
歯の治療
タイで歯医者にかかった場合、保険が適用されない、もしくは保険を利用するための手続きが面倒である場合が多いです。
突発的な治療の場合は仕方がありませんが、出国前に治療しておける場合はあらかじめ治療をしてから出国する事をお勧めします。
歯医者での治療は1度の通院で終わることはほとんどありません。何度も通う必要があるので、治療には時間がかかります。虫歯などの治療する必要がある場合は、なるべく早く歯医者に行くようにしましょう。
予防接種
会社の指示に従い、予防接種を受けましょう。予防接種の種類によっては複数回接種する必要があるものもあります。複数回接種する場合は1ヶ月ほどの間隔を空ける必要があるので、なるべく早く1回目の接種を済ませましょう。
タイ渡航の際に必要な主な予防接種
- 狂犬病
- A型肝炎
- B型肝炎
- 破傷風
- 日本脳炎
B型肝炎は3回接種が推奨です。仮に間に合わなかった場合でも、タイの病院で2回目、3回目の接種をすることも出来るので安心してください。 最低でも1回は接種する様にしておきましょう。
英語、タイ語の勉強
語学の習得には長い時間が必要です。タイ赴任、タイでの生活においては英語やタイ語の事前学習は必須ではありません。ただし、英語やタイ語が使えることで、よりタイでの生活を楽しむことが出来ます。
少しでも英語やタイ語を事前に覚えて、より万全な状態で出国したいという人は早めに勉強を始めておくと良いでしょう。
バンコクではタクシーに乗る機会が多くあります。タクシーに乗っている時によく使う言葉などを覚えておくと便利です。
右に曲がる:リョ クア 左に曲がる:リョ サイ まっすぐ行く:トロン パイ
ペットの出国・入国手続き
犬や猫などのペットを飼っている場合は、一緒にタイに連れていくのか実家などに預けていくのかを決めましょう。タイに一緒に連れていくとした場合は、日本からの出国の為に必要な手続きとタイに入国するために必要な手続きがそれぞれあります。
手続きに時間がかかるので、この時期から情報を集めたり手続きを進めていくようにしましょう。
出国2ヶ月前の準備
3ヶ月前から始めている準備は、出国まで継続的に進めるものが多いです。それらの項目を引き続き進めながら新たにやらなければいけないことが増えてきます。計画的に進めるようにしましょう。
パスポートの取得・更新
海外に赴任する為にはパスポートは必須です。パスポートを持っていない人は新規で取得しましょう。パスポートを取得済みの人は期限を確認し、余白が少ない場合や期限が短い場合は更新しておきましょう。
タイにある大使館でもパスポートの更新手続きは可能ですが、慣れた日本で済ませておくほうが楽です。赴任の任期以上の期限が残っていると安心です。
健康診断
海外に6ヶ月以上滞在する場合は、健康診断を実施することが事業主に義務付けられています。健康診断をまだ受けていない場合は、会社の指示に従って受けるようにしましょう。
帯同する家族については、実施する義務はなく任意となります。出国前に実施しておきたい方はこのタイミングで受診しておくようにしましょう。
幼稚園、学校選びと転入手続き
お子さんも一緒にタイに行く場合は、タイで通う幼稚園や学校の入学、編入手続きをしなければいけません。バンコク市内には日本人学校だけでなく、いくつかのインターナショナルスクールもあります。幼稚園も沢山あるので、通う幼稚園や学校を選ぶ必要があります。まずは幼稚園や学校の情報収集から始めましょう。
出国1ヶ月前の準備
残り1ヶ月。このくらいの時期になると、赴任の準備以外にも時間を割かなければいけないことが多くなります。友人と会ったり、壮行会を開いてもらったりと色々と忙しくなる時期です。
車の売却
一括査定やオークション形式の査定サービスを利用した場合、申し込みから入金までの時間は10日〜14日程度です。あまり早く売りすぎると、日本国内での移動手段がなくなってしまいます。
入金が出国後でも構わない場合は、出国ギリギリのタイミングで売却する事も可能です。ただし、入金がされないなどのトラブルがあった際に対処することが出来ません。
>>海外赴任が決まったら車は売るべきか?メリット・デメリットについてはコチラ
トランクルームの契約
家を売却する場合や賃貸の場合、日本に残す荷物の保管場所としてトランクルームを利用する方法があります。毎月の利用料はかかりますが、実家などで保管してもらうことが出来ないような場合には便利に使えます。
契約後数日後から利用できる場合がほとんどですが、自分にあったサイズ、場所のトランクルームがすぐに見つからない事も考えられます。1ヶ月くらい前から探しておくと良いでしょう。
トランクルームには店舗型以外にも宅配型のトランクルームもあります。預ける荷物によっては店舗型よりも安く利用出来ます。
赴任先の情報収集・家探し
- 出張でタイを訪問し、事前に物件を決める
- 日本にいる間にインターネットなどを使い物件を決める
- タイ到着後、最初はホテル住まいをして物件を決める
会社のルールや状況によって、タイミングや方法が変わるとは思いますがおおよそこの様な方法で物件を決めることになります。
タイ到着後から物件を探す場合であっても、日本にいるうちに物件をいくつかみておいて候補を決めておくとスムーズです。不動産会社の公式サイトやSNSなどを使って情報収集をしておきましょう。間取りや家賃だけでなく、物件がある場所もかなり重要なポイントになります。
日本人が多く住むのは、エカマイ、トンロー、プロンポンのエリア。日本人が多いだけあって日系の飲食店やスーパーも沢山あるので、生活するうえではとても便利です。
タイへ持ち込む物資の買い出し
衣類や食料品、日用品などタイに持ち込みたいものがある場合は買い出しをしておきましょう。ただし、ほとんどのものが現地調達が可能です。アレルギーなどで代えが利かないようなものを優先に買うようにしましょう。
タイで初めての給料を貰うまでは、日本から持ち込んだ現金からタイでの生活用品を買い揃える必要があります。2024年現在、円安が進んでいます。現地通貨バーツでの給料が貰えるまでの繋ぎで生活用品を少し持ち込むことで初期の出費を少し抑えることが出来ます。
ただし持ち込み過ぎには注意!使えきれる分だけ、必要な分だけにしておこう。
>>タイに持ち込むべき物や現地調達が可能な物についての詳細はコチラ
各種サービスの解約手続き
- 電気・水道・ガス等の公共料金
- インターネット
- NHK
- 賃貸
1ヶ月前にはこれらを解約する準備に取り掛かりましょう。賃貸については、契約によっては2ヶ月前に大家さんに連絡をしなければいけない場合があります。あらかじめ契約内容を確認しておきましょう。
海外転居の場合は、NHKも1ヶ月前から解約することが可能です。忘れずに解約するようにしてください。
免許の更新・国際免許の取得
通常のルールでは、自動車免許の更新手続きは2ヶ月間の更新期間中に行う必要があります。しかし、海外赴任などのやむを得ない事情により更新期間中に更新手続きが行えない場合は特例で更新期間前に手続きをすることが出来ます。有効期限が近い場合は、あらかじめ更新しておくようにしましょう。
警察庁のWEBサイト 海外滞在中の日本の自動車免許の更新についてはコチラ
タイで車を運転する可能性がある場合は、国際免許を取得しておくようにしましょう。会社で運転を禁止されている場合もありますのでまずは会社のルールを確認してください。国際免許の有効期限は1年しかありませんが、有効期限内にタイの免許センターで簡単な検査等の手続きをすることでタイの自動車免許を取得することが出来ます。
僕の会社は社用車が支給されて自分で運転してたけど、バンコクに住む駐在員の中では自分で車を運転するケースは珍しいよ。運転手が付く会社が多いよ。
ネットバンクの開設
- 給料などの入金
- クレジットカードの引き落とし
- ローンの支払い
例えばこのように、タイで生活している間でも日本の銀行口座に入っているお金は動きます。ネットバンクを開設しておくことで、タイにいながらオンラインで振込や残高照会ができるようになるので、開設しておくことをオススメします。
タイに送る荷物の梱包
日本からタイへ荷物を送る場合、船便では1ヶ月半、航空便では2週間ほどで荷物が届きます。船便の荷物をタイ到着後すぐに届くようにするためには1ヶ月ほど前に送っておくとちょうどいいタイミングで届きます。発送日を自由に選べるのであれば早めに送っておくと現地ですぐに荷物を使えて助かります。
業者によっては梱包作業もやってくれるところもあります。自分で梱包をしない場合でも、衣類や台所用品など種類ごと、しまう場所ごとに分けてまとめておくことで到着後の片付けが楽になります。
>>船便、航空便の使い分け、現地への荷物の送り方についてはこちら
出国2週間前の準備
出国まで残り2週間。ここまで順調に準備が進んでいれば、あとはそれほど手間がかかる項目は残っていません。
携帯キャリアの解約・格安SIMの契約
タイでスマホを使う為にはタイのSIMを契約する必要があります。プランを変更することで日本のSIMを使うこともできますが、かなり高額な料金になります。
出国の直前で日本のSIMを解約するようにしましょう。日本での電話番号を残したい場合は、月額500円〜1000円程度の格安SIMのプランを契約することで一時帰国の際にも使える日本での電話番号を確保しておくことが出来ます。
日本の電話番号を確保しておくことで、海外にいる時でもアプリ等のログインの際に必要になる2段階認証もクリアできて便利です。
>>【海外赴任者向け】日本で使っていたスマホを海外で使う為の準備や、タイでのSIMの契約についてはこちら
各種サブスクサービスの契約見直し
日本で加入していたサブスクサービスの契約を見直し、必要のないものは解約しましょう。
AmazonプライムビデオやNetflix、Hulu、AbemaTVなど動画視聴サービスのほとんどが海外では利用できません。利用できないのに毎月の利用料を支払うのはもったいないです。
タイでもこれらの動画視聴サービスを使いたい場合は、VPNサーバーを契約することで見ることできるようになるなります。
郵便局へ転居届の提出
郵便局で転居届を提出すると、1年間は宛先が旧住所になっている郵便物を転居先へ無料で転送してもらうことが出来ます。海外への転送はできませんが、実家など郵便物を確認してもらえる住所で手続きをしておきましょう。届いた郵便物を確認してもらうことが出来れば、タイにいても安心です。
転居届による転送サービスの有効期限は1年間です。クレジットカードの登録住所などは必ず実家などに住所変更しておきましょう。カードの更新時に新しいカードが住所不定で受け取ることが出来なくなってしまいます。
国外転出届 マイナンバーの返納
出国の2週間前から国外転出の手続きが可能になります。住んでいる地域の役所に国外転出届を提出しましょう。マイナンバーも返納する必要があります。このタイミングで返納手続きも済ませることで、無駄がありません。
帰国後に同じマイナンバーカード、同じマイナンバーを再び使用します。カードは無くさない様大切に保管してください。
転出予定日を過ぎると非居住者扱いとなります。印鑑証明や住民票の取得が出来なくなります。この状態では車の売却などは出来ません。(一時帰国の際など。)車の売却を考えている場合は、予定日前に完了するように計画してください。
タイへ持ち込む荷物の準備
スーツケースなどの預け入れ荷物や手荷物など、手持ちでタイに持ち込む荷物の準備をしましょう。先行して送った航空便や船便の到着までには少し時間がかかります。それまでの間に必要な衣類や生活用品を優先して持ち込むようにします。
まとめ:3ヶ月で準備する為には優先順位を決めて計画を立てる
タイへの赴任準備を効率よく完了させる手順について解説しました。3ヶ月という短い期間で準備を終わらせる為には以下の内容が重要です。
- 3ヶ月という期間が想像よりも短いことを意識する
- 赴任中にもかかる日本での固定費を意識する
- 時間のかかる準備を把握し、優先順位を決める
- 赴任先の情報収集をして、過不足がないかをチェックする
- スケジュールを立ててから準備する
タイでは日常で使うほとんどの物を現地で揃えることが可能です。例え日本での準備において、送り忘れや買い忘れがあったとしても、到着後に買い揃えることが出来ます。その為、タイで使う物の準備に関して言えばそれほど神経質になる必要はありません。
ただし、日本での固定費を抑えるための準備については出国前しか出来ません。長い任期の間積み重なれば大きな金額となります。今回説明した手順を参考に計画的に準備を進めるようにしましょう。